冬至は、「変化」を望んでいる時や、「新しい流れに乗りたい」と思っている時、とても助けになる氣運が自ずと高まる時です。
- 変化を起こしたい時
- 転職や起業がしたい時
- これまでになかったような出会いを体験したい時
- 今までにない運氣を受けとりたい時
- これまでの流れを変えたい時
「陰極まって陽に転ずる」、冬至の「切り替わり」のエネルギーを受けとって、人生をより発展的な方向に切り替えていきましょう。
特に、冬至を挟んで前後1週間がとても重要です。
ここでは、冬至前後の大切な時期をどのように過ごすのがおすすめか、説明していきます。
冬至とは
冬至とは「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつです。
北半球では、一年の間で昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。
ちなみに、一年の中で最も昼が長くなる日を夏至(げし)と言います。
冬至と夏至の日照時間の差は、5時間ほどにもなります。
「二十四節気(にじゅうしせっき)」とは?
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、一年を春夏秋冬4つの季節に分け、さらに6つに分けて、季節を表す名前をつけたものです。
それぞれの節気は「立春」「雨水」「啓蟄」など、天候や生き物の様子で表され、季節の目安とされてきました。
「冬至」は、立春から数えて22番目に巡って来る、冬の季節の名前のひとつです。
冬至はいつ?
2022年の冬至は、12月22日(木)です。
2023年の冬至は、12月22日(金)です。
祝福の日
冬至を境に日が長くなることから、この日は太陽の力が再び蘇ってくる「分岐点」と、古来より考えられてきました。このため「太陽の復活」を祝って、世界中で冬至の祝祭が行われてきました。
実は、クリスマスも、ヨーロッパの冬至祭の風習とキリスト教が結びついて、現在の形になったと言われています。
また古代中国では、冬至を新年の始まりと捉え、一年のうちでも特に大切な祝祭の日とされていました。
冬至を境に、太陽の力が「再び勢いを増していく」様子から、下記のような意味を持つ節目として、古くから、人々が大切に祝福するようになったと考えられています。
- ここから運が上向いていく
- 幸運に向かっていく
- 人生が好転する
- 物事が回復する
一陽来復(いちようらいふく)
冬至は「一陽来復」とも称されます。
一陽来復は、古代中国の書「易経」に出てくる言葉で「陰が極まって陽が生ずる」ことを表しています。
陰が極まり、陽の兆しが現れる、つまり、そこから陽に「切り替わる」と捉えると、わかりやすいですね。
冬至のスピリチュアルな意味
冬至は、一年の中で最も「変化が起こりやすい日」のひとつです。
陰が極まって、そこから陽に「切り替わる」日なので、その「切り替わる」エネルギーを受けとって、人生に大きな変化を起こしやすい時です。
スピリチュアルなことを人生の柱にしていきたいと思うなら、「変化し続ける」ことがとても重要です。
天地自然のすべてが、どんな瞬間も変わり続けています。
私たちが暮らす、この宇宙そのものが、今この瞬間も常に「成長拡大」を続けています。つまり、変化し続けています。
そして、この宇宙のすべてを生み出した「創造主の氣質」を、私たちすべてが受け継いでいますから、本来ならば、どの御魂も、常に「成長拡大・変化・進化・発展繁栄」をおのずと志すようになっています。
しかしながら、繰り返される転生の過程で、さまざまな経験をし、痛みや悲しみや怒りや喪失感などの否定的な感情を強く味わったこともあるのが、人というものです。
そういう強い感情の記憶は、しばしば、まるで転生を越えて続くトラウマのように、無意識の奥深くに根強く残っていることがあります。
特に、時代の変わりめや、天変地異、政変、戦など、自分自身の選択にかかわらず遭遇したように感じる、また不可抗力のように思える、大きな「変化」の時に、上記のような否定的な強い感情を経験することが少なくありません。
なんらかの大きな変化に「巻き込まれて不都合を味わった」、「ひどい目にあった」、「悲しい別れを経験した」などという記憶が、無意識のどこかにあると、人はおのずと変化を怖れ、忌避するようになります。
「変化」というものを「自分に不都合を与えるもの」と無意識的に見なし、そう決めつけているので、変化を促されると、漠然とした怖れを感じ、なんとなく不安になったり、いやな気分になったりします。
しかし、そうした、自分でも言葉にならないような不快な感覚はすべて、もう過ぎ去った昔に経験したことの記憶に過ぎません。
過去にそういうことがあったからと言って、今回も同じような経験をするとはかぎりません。過去は過去なのですから。
後述しますが、冬至は「変化を促す」エネルギーに満ちているため、上記のような、変化に対して無意識的な怖れや抵抗がある方の場合、冬至近辺の時期に、体調を崩したり、やたらとだるくなって意欲がなくなる、という体験をすることがあります。
このような不調を「変化が起きている証」や「浄化の顕れ」として、ポジティブに受けとめようとする考え方も、世の中には存在します。ある意味、流行っているのかもしれません。
ですが、私は、少し耳に痛いことであっても、「真実」をお伝えする方が大切だと考えています。
どんなシチュエーションであれ、体調不良は体調不良です。ゆっくり休んで、養生して、早くよくなることが何より大切です。
不調を「ポジティブなもの」と捉えることは、長い目で見て、けっして発展的ではありませんので、ご注意いただきたいと思います。
前置きが長くなりましたが、上に説明したような、変化への無意識な怖れや忌避感が癒されると、人はおのずと、自然界の万物と同じく、「常に変化し続けること」、そして「成長拡大し、進化発展向上すること」を志向するようになります。
それが、御魂として、私たちが地球での経験を望んで生まれてきた本来の理由の一つなので、自然とそうなります。
そういう状態になっている人、また、そういう風になっていきたいと心から思う人にとって、冬至は、類い稀なる素晴らしい天恵を受けとることができる時期です。
冬至の「変化を促す」機と氣を受けとって、長い目で見て本当に発展的で、豊かで健やかで幸せな人生にしていく、きっかけをつかみましょう。
続いて、冬至の時期のおすすめの過ごし方をご紹介します。
冬至のおすすめの過ごし方
自分の神聖な部分に意識を向ける
自らの魂が持つ「神聖さ」に意識を向けて、強くフォーカスすることが、とても大切な時期です。
喧騒や、日常の雑事から離れ、穏やかな心で、静かに自分の内面を感じてみる時間を多くとりましょう。
以下のようなことを特に意識して過ごすのがおすすめです。
- 「感謝の祈り」を深めること
- 自らの生命や存在そのものを祝福すること
- 自らの魂の「神聖さ」を祝福すること
神社や神域、パワースポットを訪れる
自分自身の「神聖さ」を思い出す意味で、氣が整った大きな神社やパワースポットを訪れることも大変おすすめです。
叶えたい願いや望みを明確にしてフォーカスする
漠然とした願いのままにしておかず、「明確にする」ことがまず大切です。
そして、その願いや望みに「集中する」時間をしっかりととることです。
また、その願いや望みがかなって実現したところを、具体的に「イメージする」時間をつくると、さらによいでしょう。
心と体の浄化とデトックスを行う
物心共に不要なものを捨てる
家の中からも、心の内側からも、すでに要らなくなったもの、縁が変わってきたものを手放して、捨てていきましょう。
人間関係や、お付き合いを改めて見直すのにも適した時期です。
体の浄化を心がける
健康や体調のあり方に意識を向け、生活習慣や食生活を見直してみましょう。
健全な心と身体を維持するために必要なこと、もう不要なことを明らかにして、心身のデトックスにつとめましょう。
一年の振り返りをする
この一年のことを振り返る時間をとりましょう。
やり残したことや、来年に持ち越すことがあるようなら、早めに善処するプランを立ててください。
いま現在の立ち位置を確認して、今後の動きを決めたり、必要な場合は軌道修正する、とてもよい機会となることでしょう。
なお、あわせて「この3年」、そして「この10年」の振り返りを、この機会になさってみることをおすすめします。
なんらかの気付きがあるかと思います。
健康を意識する
この時期、いつも以上に、自らの心身の健康に意識を向けましょう。
特に下記のようなことを心がけてみてください。
- 朝日を浴びる
- 体調やメンタルの状態に気をつける
- 健康的な食事を心がける
- ゆっくり過ごす時間をつくる
- お腹を空かす時間を増やす(消化吸収にかける時間とエネルギーが減ることで、心と体の調子を整えやすくなるため)
冬至に関して、よく言われることについて
冬至について、一般的によく言われることについて、改めて見ていきましょう。
体調不良になりやすい?
変化を促される時や、身体の浄化が進む時、「体調を崩しやすい」というパターンを持つ方もいらっしゃるようです。
意識の深い部分で、変化を怖れていると、いろいろな抵抗が出てきて、体調不良という形で現れることがあるからです。
そのようなパターンをなくすには、深い意識の層にある、変化への「怖れ」を手放し、完全に溶かすことが大切です。
ご自身で祈りを深めると共に、プロのヒーラーやカウンセラーに、スピリチュアルな側面からサポートを受けることをおすすめします。
眠くなることがある?
変化を促される時や、浄化が進む時に、いつもより長く睡眠をとりたくなることがあります。
そんな場合は、無理をせず、ゆっくり休む時間を多めにとりましょう。
そして、常温のお水(水分ではなくて、お水。氣がよいお水や、国産のミネラルウォーターがおすすめ)を、できるだけたくさん召し上がってください。
寝る場所の環境や氣にも心を配って、室内の温度・湿度を最適に保ったり、快適な寝具や寝巻きを用意したり、部屋の暗さや香り、聴こえてくる音にも気をつけて、睡眠の質を高めるようにしましょう。
柚子湯に入るとよい?
冬至に柚子湯に入るという習慣は、江戸時代に銭湯が登場して以降に広まったそうです。
湯治(とうじ)と冬至(とうじ)の語呂合わせで、身体が息災であれば融通(ゆうずう)が利くということから、柚子(ゆず)を入れるようになった、という説もあるとのこと。
現在では、柚子の皮や果実や果汁の様々な効能が明らかになっています。
柚子湯には、実際に、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、美肌を促す効果があると考えられます。
そして、なによりも、柚子のよい香りに包まれて温かいお風呂に入ることで、心身共にスッキリとして、心も体も楽になるのが、柚子湯の醍醐味だと思います。
ゆったりと体を温めて、柚子の恵みを受けとって、癒しのバスタイムをお過ごしください。
冬至におすすめの食べ物は?
冬至に「ん」が二つ付くものを食べると「運がつく」ということから、なんきん(かぼちゃ)・れんこん・にんじん・ぎんなん・きんかん・かんてん・うんどん(うどん)が、よく紹介されていますね。
心身共に健康に保つという意味では、「体を温める効果」が期待できる食べ物が、時節柄おすすめです。
中でも特に「根菜類」を、積極的に摂ってみてください。
伊勢神宮の日の出を待ち受けにすると開運する?
冬至を中心として前後約1か月、伊勢内宮、宇治橋前の鳥居の中心に太陽が昇る様子が見られます。(11月下旬~1月下旬の午前7時半頃。正面に山があるので、日の出時刻から40分くらい経った後に、太陽が昇ってくる様子を見ることができます。)
その日の出の様子を写真に撮って「待ち受けにすると開運する」という説もあるようですが、実際には、せっかくその場までいらっしゃるなら、その場のその時の氣を「そのまま受けとる」ことがより大切です。(なお、冬至はものすごい数の人が集まるそうですので、当日ではなく、少し前か後の方がよいでしょう。)
そして、もちろん、外宮、内宮の順に、真心をもって礼を尽くして参拝されることを忘れずに行ってください。
本当に「変化」を望む時のとっておきの方法
冬至の天恵を受けとって、本気で「変化したい」と望むあなたに、とっておきの方法をお教えします。
冬至を挟んで「七日参り」(7の倍数の日数が効果的)
冬至を挟んで「変化数」である7の倍数の日数(7日間、14日間、21日間など)、毎日、同じ神社を参拝することができるようなら、本当におすすめします。
同じ神社に、できるかぎり毎日、同じ時間帯に伺えるとよいのですが、それができなければ、時間帯が変わってもよいので「毎日」伺うようになさってください。
なお、願い事は一つか、多くても二つに絞りましょう。参拝のしばらく前から、自宅で集中して祈る時間をつくり、伺う予定の神社の神様に願いを伝えておきます。(できれば、日々の参拝を始める2週間前から行いましょう。)
そして、神前では、あなたの願いに応えて、神社の神様がくださる恵みを氣的に「受けとる」ことに意識を集中するとよいでしょう。
家に誰かを迎え入れる時、扉を開いて迎えるように、私たちの側がハートの扉を開いて、神様からの恵みをそのまま受けとる気持ちで迎え入れるように意識してみてください。
自宅でも大切な「祈り」に集中
毎日続けて神社に参拝できなくても、自宅の神棚の前など、静かな、祈りに集中しやすい場所に腰掛けて、祈りを深めることをなさってください。
冬至を挟む形で、7の倍数の日数の間、毎日、時間を決めて、一つの祈りに集中しましょう。
その際、「集中する」ことがとても大切ですので、静かに祈りに集中できる場所や時間帯を選んで行ってください。
就寝前の穏やかな時間や、朝、起きがけの意識がまだ柔らかい感じの時がおすすめです。
まとめ
- 冬至は、一年のうちで最も「変化が起こりやすい」時
- 冬至の「切り替わり」のエネルギーを受けて、人生を発展的な方向に切り替えていきやすい時
- 冬至を挟んで前後1週間が重要
- 2022年の冬至は12月22日(木)、2023年の冬至は12月22日(金)
- 冬至を挟んで7の倍数の日数、神社を毎日、参拝するのがとてもおすすめ
- 祈りに「集中する」ことがとても大切
人生を本当に「変化させていきたい」と望む人にとって、冬至の時期は、あり得ないような天恵にあふれた、類いまれなる時期です。
その恩恵を受けとって、あなたの人生を本当に素晴らしい、長い目で見て発展的で、十全に幸福な人生にしていきましょう。